<YOKOHAMA STADIUM 45th DREAM MATCH>◇3日◇横浜スタジアム

松坂大輔氏(43)を筆頭に、神奈川高校野球のレジェンドたちが1つのチームで戦った。

恐縮した顔が2つあった。元ロッテの内竜也氏(38=野球解説者などで活動)と、元ヤクルトの加藤幹典氏(38=山梨県民球団代表などで活動)だ。

ともに20年前、03年に高校3年生だった。内氏は川崎工(現川崎工科)、加藤氏は川和。それぞれ県立高校の140キロ超投手として、城郷・吉田幸央投手(元ヤクルト)と並んで「公立ビッグ3」と呼ばれた。

内氏は3年夏はベスト8で桐光学園に、加藤氏は初戦(2回戦)で法政二に敗れた。甲子園は遠い場所。一方で甲子園経験者どころかスターが勢揃いするこの日のベンチ。試合前、内氏は「場違いですよ~」と目を開きながら、どこでかうれしそうだった。

内氏はロッテに高卒ドラフト1位指名され、加藤氏も慶大を経てヤクルトにドラフト1位。長年にわたって強豪私立校がしのぎを削っている神奈川高校球界では、今でも歴史にきらり名を残す存在だ。

この日は4回に内氏が登板。136キロの直球で村田修一氏から空振りも奪ったが「いやぁ、もうちょっと出したかったです。140キロ出したかったけど、トレーニング不足」と苦笑い。「でも楽しかった。こんな多くの人たちの前で、楽しかったですよ」と、佐伯貴弘氏に安打されたところで加藤氏に交代した。

加藤氏は直球は120キロに満たなかったものの、スライダーやチェンジアップを駆使しながら後続を凡退に。「当てちゃいけないと思って腕振れなかったです」とこちらも苦笑い。それでも高2夏以来のハマスタを満喫した。

内氏も加藤氏も、中学1年生の時に松坂氏が甲子園春夏連覇を達成している。雲の上すぎる存在だ。試合前の時点ではもちろん、面識さえなかった。さて、試合後は。

内氏「実は…写真、撮りました。おそれおおいです!」

加藤氏「先輩なのであいさつはしっかり。写真? いやもう、そんな、全部、おこがましてくて」

野球も仕事も頑張って、25年が過ぎて、ちょっとでも同じ時間を共有できたことがうれしかった。【金子真仁】