現役ドラフトで巨人からヤクルトへの移籍が決まった北村拓己内野手(28)が11日、川崎市内のジャイアンツ球場に練習のため訪れた。来季は新天地でプレーすることが決定。「正直、すごく驚き、びっくりしたが、僕にとって、これはチャンスかなという捉え方をしている。チームが変わってチャンスが増えるとかも考えると、プラスなことしかないのかなと。そういう部分ではうれしいのも半分。あんまりネガティブではないのは事実です。電話がきた時も、一番にそういう風に考えられました。寂しいという思いよりも、頑張りたいなと」と胸中を語った。

亜大から17年ドラフト4位で入団し、6年間で176試合に出場。若手からも慕われ、ベテランとの橋渡し役を担った。「僕は小さい頃から巨人ファン。僕にとって本当に幸せな時間だった。お世話になった。この恩を返すというのは、ヤクルトで活躍して『頑張ってるな』と思ってもらえるようにすることだと思う。必死にやっていきたい。活躍してる姿を見せられるように頑張るだけ」。巨人への感謝の言葉を並べながら、決意を新たにした。

ヤクルトではユーティリティープレーヤーとしてチームに貢献していく。打撃もアピールし、出場機会を模索する。「やっぱり打ちたい。バッティングの方でアピールはしなきゃいけない。守備の面でもサード、ショート、セカンド、ファーストをしっかりこなす。そこはしっかりアピールしていきたいなと思います。来年はジャイアンツ球場に来ないように。みんなと戸田でも会わないように。神宮球場か東京ドームであいさつできるように頑張ります」。移籍を転機としていく。