完全オフ指令! 阪神は13日、大阪・関西空港から米ハワイへの優勝旅行に出発した。同日夕に日本航空のチャーター便などで離日。監督、選手、球団役員、スタッフ、その家族ら計345人が参加する大旅行だ。岡田彰布監督(66)は、日本一後も多忙な選手たちに「野球のこと忘れてゆっくりしたらいい」とスイッチをオフにすることを願った。V戦士が連覇へ向け、常夏のハワイで約1週間、英気を養う。
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「虎ファミリー」が集結した。関西空港発の日本航空のチャーター機には217人が搭乗。各地から出発した人数も含めると計345人がハワイへと向かった。関西から約7時間のフライトを前に、家族を連れた男たちは父の顔、息子の顔になっていた。
出発式で岡田監督は「いよいよ1年間、頑張ったご褒美の優勝旅行になりました。この1週間は、主役は家族なんで。子どもさんはね、パパに甘えてね、有意義な1週間にしたいと思うんで」とほほえんだ。
ナインには「完全オフ指令」を出した。38年ぶりの日本一となった後、優勝パレードやテレビ出演、イベント参加などで連日大忙し。うれしい悩みだが、主力は休息がとれていなかったのも事実だ。激闘を繰り広げた23年シーズン。心身ともにリセットする時間も今オフは欠かせない。
「野球のことを忘れてゆっくりしたらいいんちゃうかな。ここしかゆっくりできひんやろ、はっきり言うて。帰ったら、自主トレとか始めると思うからな、選手はな」
注文は1点だけ。「けがとかつまらないことがないように」。岡田監督自身も野球からは完全に離れ「もう、ゆっくりよ。球団のゴルフ以外は予定入れてない」と常夏の約1週間を楽しむつもりだ。ありったけのエネルギーを蓄え、来季球団初のリーグ連覇へと向かう。
多くの選手が家族を連れており、大所帯での移動となった。「びっくりしたわ。この人数は。ええことやもんな」とプラスに捉える。「そら、団体競技やからな、野球っていうのは。チームにとってはプラスになると思うよ」。ファミリー同士、またとない交流の機会が虎の結束力アップにつながるとした。
ナインは「バモース」とお決まりのポーズで記念撮影し、機内へと乗り込んだ。ブルーハワイの海に癒やされる、充電期間が始まる。【中野椋】
◆85年=ハワイ 12月14日から7泊9日の日程で行った。選手家族を合わせて約200人、さらにファン300人、報道陣34人の総勢500人以上が2便に分かれて出発。ゴルフざんまいの日々を過ごした。なお直前になってバースが参加を辞退。水面下での契約交渉で決裂していたことが原因だった。
◆03年=オーストラリア ゴールドコーストとシドニーを巡る9日間。12月10日深夜発の専用チャーター便にV戦士17人のほか、家族や関係者など200人以上が搭乗。機体には優勝ロゴがあしらわれ、機内では特製の優勝ケーキがふるまわれた。2度の球団主催パーティーなど、約2億円が動く豪勢な旅だった。
◆05年=ハワイ 12月10日に7日間の旅に出た。ワイキキのコンベンションセンターでのパーティーには全員が参加。ファンら220人を前に岡田監督が「みなさんの期待に10月の最初まではこたえられたけど、最後で変な4試合(日本シリーズ4連敗)がありまして申し訳ありません」とあいさつすると、場内は大爆笑に包まれた。



