中日小笠原慎之介投手(26)が19日、名古屋市内の球団事務所で2度目の契約交渉に臨み、6600万円から2700万円増の9300万円プラス出来高払いでサインした。11月23日に1回目の交渉に臨んだが、査定内容を見るだけに止め、セ・リーグ1号となる保留。約1週間前に加藤球団代表と下交渉を行い「気持ちの整理もついた」と、この日で更改を終えた。

今季はプロ入り2度目の開幕投手を務め、先発ローテーションの軸としてフル回転。25試合に登板し、7勝12敗、防御率3・59、自己最多の160回2/3を投げた。それでもチームは2年連続最下位。「僕もファンも物足りないシーズン。期待を裏切った気持ちでいっぱい」と振り返った。

3年連続規定投球回も段階を踏んだ。143回1/3、146回2/3、今季は160回を超え、チーム最多投球回に到達。「日本の規定(投球回)が143で、向こう(メジャー)が162じゃないですか。少しずつ段階踏んで、180回、200回というイメージを持っていた」と、メジャーリーグへの意欲も含ませた。来季は次の段階、180イニングをにらむ。

「秋季キャンプで身体を大きくした。柔軟性、機能性を求めたい。3年連続で投げているので体に気を使いながら、来季を過ごしたい」。来年1月には約3週間、渡米する。フロリダ州のトレーニング施設で、メジャー流の調整で24年バージョンの肉体を仕上げる。(金額は推定)【伊東大介】