ここから世界に-。日本ハムのドラフト1位、細野晴希投手(21=東洋大)が13日、レイズとマイナー契約で合意した上沢直之投手(29)のニュースに刺激を受けた。同球団からメジャー挑戦する先輩の姿に、いつか「僕も」と将来を重ねながら、千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレは第2クールへ。今クール最終日の15日に、プロ初のブルペン入りを予定している。

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ポスティング制度で米移籍を目指していた上沢の、レイズとの契約合意を知った。面識はない。だが細野にとって「ずっとテレビで見ていた」投手であり、日本ハムの先輩でもある。

細野 やっぱり野球やってたら、メジャーっていうのはみんな意識してるとこだと思うんで。同じ球団からいく選手がいるっていうのは…何て言うんですかね。夢が持てるというか。僕もやってみたいなっていう思いが強かったです。

最速158キロ左腕の心がくすぐられた。パドレスのダルビッシュやドジャース大谷ら、これまでも名投手が日本ハムから海を渡った。細野も大渕スカウト部長から「世界に通じる大きな山を登る」逸材と期待されている。大きく羽ばたきたいからこそ、焦りは禁物だ。

11日には、楽天ドラフト1位左腕の古謝が早くもブルペン投球したことが報じられた。昨夏の大学日本代表で同僚だった古謝とは仲が良く、12日のNPB新人選手研修会でも再会を喜んだばかり。「(ブルペン入りが)早いなと思って。僕から見てても、まだ伸びそうだなっていうのがわかる。おそろしいですね」と親友をたたえつつ、自分は自分のペースで歩みを進める。

新人合同自主トレは、この日第2クール初日を迎えた。ここから少しずつ強度が上がってくる。ブルペンには15日に初めて入る予定。「立ち投げなので(力は)そんなに。軽くでいいかなと」。各クール最終日にブルペンで確認しながら、球春到来に備える。【鎌田良美】

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