節目の一戦で、阪神西勇輝投手(33)が躍動した。得意の広島を相手に6回3安打無失点で、今季2勝目を挙げた。3回までの打者一巡はパーフェクト。4回以降は毎回走者を背負ったが、要所で粘りを見せた。
「先頭バッターの初球を意識しました。ヒットを打たれてからは投げ急がないように意識して。いつもより間を長くしました」
1点リードの4回には1死一、二塁を招いたが、4番小園を中飛、5番坂倉を右飛に打ち取り無失点。5回には自身2試合連続安打となる中前打も放った。チームにとって、セ・リーグ通算1万試合目のメモリアルゲーム。堂々の96球で、勝利をもたらした。
今季2度目の広島戦。前回対戦も勝ち星こそつかなかったが、8回5安打無失点と快投していた。対セ・リーグ球団では断トツの通算16勝目。今季も14イニング無失点と、コイキラーぶりは際立っている。「ポイントポイントでよかった。うまく(間合いなど)強弱もつけられて、結果としていいリズムで行けたと思う」と充実感をにじませた。
昨オフから息子との絆を道具に刻んでいる。試合ではシンプルなキャメルカラーのグラブを使うが、練習用で使用するのはカラフルな新グラブ。白色を基調に赤、青、水色の差し色が加えられた色合いだ。「息子チョイスで作ったグラブです」。ちょうど野球を習い始めた子どもが色を選び、おそろいで作った思い入れのあるグラブ。6試合で防御率1・34と快投を重ねる今季。野球少年となった愛息に、かっこいいパパの背中を見せ続けている。
この白星で通算120勝にも到達。「まだまだ勝ちたいですし。ダル(ダルビッシュ)さんが200勝いって、年齢はあまり変わらないのにこれだけ差がつくのはやっぱりすごい。1個でも多く、野球選手が終わった時に勝ちがついていたらと思います」。プロ16年目のチーム最年長右腕は、抜群の安定感でチームを支える。【波部俊之介】



