オリックスがリーグ4連覇の「デッドライン越え」を水際で阻止した。
広島に終盤の逆転勝ちで連敗を4で食い止め、借金を8から7に減らした。負けて9なら一大事だった。過去のNPB優勝球団のシーズン中最大借金は07年日本ハムの8。データで言えば今季オリックス逆転V率が「0%」となるところだった。
危機を救ったのは太田椋内野手(23)だ。2年ぶり3番に応えた。1点差に迫った7回1死満塁から塹江の直球を右前に逆転2点打。今季は満塁で5打数3安打と大当たりだ。守備のミスをバットで取り返したい一心だった。
「チームに迷惑をかけていたし、何とかしたいという気持ちだけ」。2回1死一塁の守りで、三塁手からの二塁送球を取り損ねる凡ミス。併殺が、先制点を与える失策となっていた。
バットでは打率2割以下だった4月から一転、5月は3割7分8厘。昨年までと違い、狙い球を絞る考えが好結果を生んでいる。「何かチャンスで冷静にいけている感じがある」。得点圏では19打数9安打の4割7分4厘と勝負強い。過去5年は年間9打点が最多。今季14打点ともう更新しており、脱皮の時は近い。
前日0-14の大敗から意地を見せ、中嶋監督は「一方的にやられたのは誰もが悔しい。やりかえすのはすごく大事と思っていた」。今季初の同一カード3連敗も阻止した。【大池和幸】



