先発全員安打の猛打爆発ば~い! ソフトバンクがリーグ戦再開のロッテ戦で18安打9得点と圧勝した。
2番今宮健太内野手(32)が初回に先制の3号ソロ。完璧な一撃が決勝アーチになった。この日は毎年恒例イベントの「ファイト! 九州デー」で北九州開催。同地での本塁打は、福岡移転後でチーム通算150号となった。背番号6の活躍で今季最多タイの貯金23。2位日本ハムとの差は今季最大の9・5ゲームだ。
◇ ◇ ◇
黄色に染まったスタンドが歓声に包まれた。今宮が確信めいたフォロースルーを決める。打球を見届けるまでもない。打った瞬間にそれと分かる快音を残し、一塁へ駆け出した。
「完璧でした。しっかり振った結果ですね」
会心の一打だった。1回1死。カウント2-2からの6球目だ。ロッテ小島のスライダーを懐に呼び込む。外角から真ん中やや低めへ曲がってくる球。グッとこらえ、最後は豪快に振り抜いた。左翼席へ突き刺す先制の3号ソロ。「結果的にホームランと最高の形となって良かった」。これで今季放った3本ともすべてがロッテ戦。好相性ぶりを発揮した。
毎年恒例のイベント試合に花を添えた。この一戦は九州6地区を巡る「ファイト! 九州デー」で北九州開催。同地での本塁打数は球団が1989年(平元)に福岡移転後、チーム通算150号の節目。自身は初アーチで「初めて打った。それよりも、勝ったことが大きいですね」と言った。2回の第2打席では右前打をマーク。今シーズン全52安打中計34本が中堅から右への逆方向だ。打撃の基本であるセンター返しを意識し、2番の役割を担う。
夏場には野球人としての原点を思い出す。高校球児さながらの「がむしゃら」だ。「プロに入ってくると薄れる部分もあるので」。夏の高校野球はテレビ中継を視聴する。かつては明豊(大分)で甲子園のスターだった今宮は「そこで負けたら高校野球は終わり。1球ってすごく大事だなって思いながら見ています」。プロ15年目。ベテランと呼ばれる立場にもなったが、初心だけは忘れない。
交流戦明け最初の試合で18安打9得点で圧勝。今季最多タイの貯金23とした。2位日本ハムと今季最大の9・5ゲーム差。4年ぶりのV奪還へ、早くも1人旅の気配すら漂うが「まだまだ先がありますから。目先の1勝を」。背番号6に慢心はない。ペナントレースを制すために。【佐藤究】



