阪神佐藤輝明内野手(25)の、バットは力なく空を切った。宿敵巨人が優勝を決めた2分後。5点を追う9回2死走者なしの場面。ヤクルト5番手、木沢の6球目、低めのスプリットに空振り三振。意地を見せたかったが、最後の打者となり、天を仰いだ。
「それはもちろん悔しいです」
1-4の4回には先頭でヤクルト山野の139キロ直球をとらえ、中堅フェンス直撃の三塁打を放った。柵越えまであと少し届かなかったが、好機を演出。7番梅野の遊ゴロの間に2点目のホームを駆け抜けた。
「最後まで何が起こるかわからないので。気持ちだけは切らさずに」
逆転Vの夢は破れた。だが、戦いは続く。「決まったからにはしっかり切り替えて。あと3試合しっかり頑張って準備したい。最後まで応援してもらえたらと思います」。シーズン残り3試合はすべてDeNA戦でCS前哨の意味も持ちCSホーム開催もかかる。背番号8は前日27日から8打数5安打、1本塁打と波に乗ってきた。タテジマの主軸は、次なるステージを見据えた。【村松万里子】
▽阪神森下(0-4の3回に左前適時打)「しっかり打てたのは、すごくプラスに捉えていいかなと思います。(優勝は逃し)勝つためだけにやってたんで。まあ仕方ないです。CSでもしっかり勝てるような準備はしたい」
▽阪神近本(4打席無安打、最多安打争いでヤクルト長岡に157本で並ばれる)「まだ何かを言える状態ではないので。明日勝つだけなので、全員で頑張ります」
▽阪神中野(今季は選手会長として臨むもV逸)「しっかりと受け止めて。チームとしてはまだやるべきことはあると思う。ここで気持ちを切らさず。明日からの試合をしっかりとチームとして戦っていきたい」



