帰ってきた主砲が完全復活弾だ! 日本ハム野村佑希内野手(24)が「日本生命セ・パ交流戦」の広島戦の2回に決勝の先制7号ソロを放った。8回には適時三塁打も放ち、故障から1軍復帰して2試合目でチームを勝利に導く大活躍を見せた。これで23年に北海道・北広島で開業したエスコンフィールドでの広島戦は、交流戦とオープン戦合わせて計8戦目で初勝利となった。
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野村は、もちろん分かっていた。「たぶん、やるだろうなと思っていました」。2回先頭で左翼2階席のフェンスに直撃する先制7号ソロ。ベンチへ戻ってくると新庄監督は両手人さし指をクロスさせて「ダメダメ」と言わんばかりの“×ポーズ”。想像通りのリアクションに右手でヘルメットのつばを触って軽くペコリしてから、指揮官と軽やかにハイタッチし、1軍復帰後の初アーチを祝った。
開幕前から本塁打を狙うのではなく「二塁打指令」を受けていた指揮官との間に復活した“儀式”も約1カ月ぶり。それでも、いつも通りに反応できたのは「そんなに(1軍から)離れている感覚もなくできているので」。左脇腹肉離れで離脱する前と同じ感覚で試合に臨めているからだ。
リハビリ中も試合勘をキープすることを心がけていた。ゲーム復帰する前から定期的にブルペンで投球練習のボールを見て、目の感覚を維持。2軍戦で試合に出始めてからは「オープン戦からずっと、その日その日の一番いい打ち方に修正するのを繰り返しながらやってきた。患部や結果を気にするんじゃなくて、しっかり打席ごとに修正をかけながら来れているんで変に状態を落としすぎることはなかった」と振り返った。
4番として好調だった1軍での打席と同じ意識を持ち続けたことで、この日の“一番いい打ち方”を実践できた。「真っすぐに対してのアプローチがあんまり良くないと感じていて、根本的にタイミングの見直しをした結果が、いい方向にいった」。早めの始動を心がけて7回にも適時三塁打。故障離脱してもブレなかった自分の軸があるから、ブランクがなかったように、いきなり活躍ができる。
13日は6番、この日は5番と打順は上がってきたが、4番に対する思いは-。「その辺はボスに任せる。僕自身もずっと4番を打ってましたけど、しっかり状況を見ながら打席に立っていた。打っていった上で結果的に4番で終われたら一番いい形だとは思いますけど、しっかり任された場所で結果を残せれば」。頼もしさ満点。きっと近いうちに「4番野村」も復活するはずだ。【木下大輔】



