日本ハム細野晴希投手(23)が6回2安打無失点でプロ初勝利をつかんだ。

通算6試合目での勝利に「ひとまずほっとしてます」。4回まで無安打6奪三振無失点。5回は連打で無死一、二塁を招くも広島の8番石原を遊ゴロ併殺、9番矢野を外角ギリギリの149キロのストレートで見逃し三振と、クールにしのいだ。

これまで女房役だった同期進藤が13日に2軍降格。12日の試合後、球場の風呂場で「1つ言えるのは、お前はコントロール悪くないから」と勇気づけられ、別れた。前回登板の6月5日阪神戦は4回1/3、7四球4失点でプロ初黒星。自信をなくしかけていた左腕には、大きなひと言だった。

新女房役の郡司には、スコアラーからA4用紙1枚の「細野のトリセツ」が渡された。「彼だけです。こだわりがあるので」と郡司。細野は「初回初球のストレートが外れた後、2球目にカットボールを要求されてストライクになった。その球で、いい流れで入れた。郡司さんに感謝したい」。郡司は「トリセツを参考にしつつ、僕なりに思うこともやりつつ」と細野を気持ち良く投げさせた。

これで伊藤、山崎、加藤貴、北山、金村、達、古林、バーヘイゲンに続く先発9人目の白星。投げ抹消のため交流戦登板はこれが最後だが、リーグ戦再開後に向け、大きなプラス材料だ。黒星を喫した前回登板後「気持ちを切り替えられたら」と後ろ髪を切り「平成のキムタク風」からイメチェン。幕末のイケメン土方歳三風に変身した9番目の先発“隊士”が、9年ぶりリーグ制覇への貴重なピースになる。【永野高輔】

◆細野晴希(ほその・はるき)2002年(平14)2月26日、東京・八王子市生まれ。小学2年から野球を始め、東海大菅生中では軟式野球部に所属。東亜学園に進学し、1年夏からベンチ入り。甲子園出場はなし。東洋大では1年秋からリーグ戦に登板。23年8月の大学日本代表-高校日本代表でアマ左腕最速の158キロをマーク。同年ドラフト1位で日本ハム入団。24年6月18日の阪神戦でプロ初登板初先発。180センチ、87キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1300万円。