故沢村栄治投手(巨人)を記念し、シーズンで最も優れた先発完投型投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会が27日、都内のホテルで行われ、日本ハムの伊藤大海投手(28)が初受賞した。
選考は全会一致で伊藤に決定。堀内恒夫委員長(77)は「規定投手の中で試合数、勝利数、完投数、投球回、奪三振、日本版クオリティー・スタート(7回自責3以下)もすべてNO・1。いくつかの項目で一番の数字を誇っており、最後の決め手はそこでした」と選考理由を説明した。
また、選考委員の斎藤雅樹氏(59)は「15勝以上の投手が1人もいなかったのは残念でしたが、やっぱり完投数も一番ですし。伊藤くんが一番沢村賞にふさわしい」と評価した。
伊藤は7つの選考基準のうち25試合登板(伊藤は27)、150奪三振(同195)、勝率6割(同6割3分6厘)の3項目をクリア。登板数(27)、完投数(6)、勝利数(14)、投球回(196回2/3)、奪三振数(195)、日本版クオリティー・スタート数(7回以上、自責3以下=20)で両リーグトップ、またはトップタイの数字を挙げたことなども評価された。昨季は該当者なしだったが、23年の山本由伸(当時オリックス)以来2年ぶりの選出となった。
◆沢村賞 故沢村栄治氏の功績をたたえ、1947年(昭22)に制定。同賞受賞者または同等の成績を挙げた投手で、現役を退いた5人を中心とする選考委員会で決定。当初はセ・リーグ投手を対象にしたが、89年から両リーグが対象。受賞者には金杯と副賞300万円が贈られる。
原則的な選考基準は以下の7項目。
(1)15勝以上
(2)150奪三振以上
(3)10完投以上
(4)防御率2・50以下
(5)投球回200以上
(6)登板25試合以上
(7)勝率6割以上
投手分業制を鑑み、「日本版クオリティー・スタート(仮称=QS)の達成率」も考慮の対象になる。
◆沢村賞選考委員(敬称略、就任順) 平松政次、堀内恒夫、山田久志、工藤公康、斎藤雅樹



