日本ハムが今季2度目の延長戦を制して、2カードぶりに勝ち越した。延長10回1死三塁から相手バッテリーにスクイズを外されて勝ち越し機を逃したが、11回に四球とボーク、進塁打を絡めて無安打で1死三塁。フランミル・レイエス外野手(30)が申告敬遠で歩かされ一、三塁となったところで、野村佑希内野手(25)が勝ち越しの左前適時打を放った。
◇ ◇ ◇
野村の“準備力”が生きた。決勝打を放つ数分前のこと。ベンチへ戻ってきた郡司に尋ねた。「変化球の感じと、どういうアプローチでいけそうですか?」。今季初対戦の投手だったが「いつもそういう情報交換はやっていますけど、すごく生きたかなと思います」とうなずいた。
勝負が決した延長11回は先頭の奈良間が四球を選ぶと、ボークで無死二塁となった。ここで郡司がチームバッティングの二ゴロ、続くレイエスは敬遠で1死一、三塁。「準備はしていた」と冷静に打席に入った野村は、西武5番手・羽田の低めカットボールを捉えた。左前適時打となり「僕のために郡司さんが犠牲になってくれて、モーレ(レイエス)がフォアボールで出てくれたので『ありがとうございます!』っていう気持ちで(打席に)立ちました」と感謝した。
守備での準備も欠かさない。今3連戦は初戦から左翼、右翼、二塁でスタメン出場したが「全ポジション毎日練習している」。さらに「『今日どこ』と言われて驚くことはありますけど、やっていないということはない。その辺の準備はしっかりできている」と頼もしい。チーム逆襲のためには、野村のユーティリティー性が欠かせない。【水谷京裕】



