広島が7投手のリレーでゼロ封勝利し、連敗を止めた。中日が敗れたことで、1日で最下位を脱出した。

球団史上初の7投手による完封リレーには、プラス1人の力があった。お立ち台に上がった初先発のドラフト5位の赤木晴哉投手(22)は「お母さんから始まってしっかり最後までゼロできたので良かったです」と笑った。

新人右腕よりも先に、母恵美さんが真っさらなマウンドに上がった。「母の日」企画として、始球式に登場。通常は球審から手渡される公式球は、すでにマウンド後方で登板に備える息子が持っていた。下手投げで投げて渡そうとするしぐさに「ちょっと(直接)ちょうだいや」と思わず声をかけた。

マツダスタジアムでの始球式は球団OB黒田氏が使用していたグラブが使われるが、恵美さんは息子の高校時代のグラブを使用した。天理時代にチームメートの日本ハム達から譲り受けたもので「たまたま家に置いていったので。孝太と晴哉の思いを持って(投げた)」と誇らしげだった。

大役が決まってから「それ以上やると五十肩が出るので」と毎日30分限定で自主練習した。この日も朝7時に「最終調整を」して臨んだ。結果はツーバウンドはしたものの、捕手正面への投球。「80点」という厳しい自己評価も「最高の“母の日”で、いい思い出になりました」と孝行息子には100点満点を与えた。【前原淳】

▼広島は7投手のリレーで完封勝ち。広島では昨季の5月5日ヤクルト戦で6人継投での完封勝ちがあったが、7人での完封リレーは球団史上初めてになる。なお、完封リレーの最多登板人数は22年9月8日オリックスなどの8人がある。

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