阪神が「母の日」に投手戦を制して、今季初の同一カード3連敗を阻止した。首位ヤクルトが敗れたため、ゲーム差を1に縮めた。阪神才木浩人投手(27)は7回3安打無失点で今季4勝目を挙げた。
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阪神の苦しみが伝わるシーンだった。0-0の5回、先頭木浪がDeNA石田裕からようやくチーム初安打。1死一、三塁とチャンスが広がった。セーフティースクイズに最も適した状況だ。打席には投手の才木。相手にも丸分かりの作戦だったが、それでもベンチは「強行」した。初球は定石通り、一塁方向に転がしたが、ラインを狙いすぎて切れた。2球目は後ろへのファウル。あっという間に追い込まれた。
3球目もサインは変わらなかった。才木は外角に逃げていく変化球にバットを合わせて一塁前に転がした。投手のリリース直前にバットを寝かせたため、やや一塁手の前進が遅れた。三塁走者の木浪は頭から滑り込んでセーフ。わずかな工夫でミッション遂行した才木は「追い込まれたので、やばいなあ、これやばいなあ、と思っていたら、うまくいきました」と冗談めかしたが、野手でも簡単ではない大仕事だった。
チームな前日まで44イニング適時打なし。前の3試合で計45三振はプロ野球ワーストタイ。2試合連続で大山がスタメンを外れたこの日も1巡目は9人で抑えられ、6三振と重い空気があった。才木のスクイズのあとに、佐藤の10号ソロ、嶋村の適時打が飛び出した。今後の戦いを見据えた上でも意味のある1点となった。【柏原誠】



