ソフトバンク前田悠伍投手(20)が本拠地みずほペイペイドームで今季初勝利を手にした。
1点リードの5回だった。2死一、三塁のピンチを招いた。5番上田にカウント3-2から渾身(こんしん)の直球を投げ込み空振り三振。「最後はまっすぐしかないと思っていた」。試合後に小久保監督が「アウトを取れなかったら交代」と明かした場面だった。要求されたコースからは少し外れたが「絶対に抑えるつもりだった」と、気迫で抑え込んだ。2回、井上に先制2ランを被弾。3者凡退に抑えたのは4回の1イニングだけ。5回94球。粘りの投球だったが、さらに追加点を許さなかったのは成長の証でもあった。「ああいうところで抑えるか抑えないかで、1軍か2軍が決まる。絶対に抑えてやろうと思っていた」と口元を引き締めた。
悔しさがバックボーンにあった。3日の楽天戦(みずほペイペイドーム)では5回無失点投球も64球で降板指令。「もっと投げたかった」。終盤にブルペン陣が計7失点。負け投手にはならなかったが、チームは完封負け。雪辱の投球とまではいかないが、気迫と粘りで最低限の仕事は果たした。プロ3年目での本拠地初勝利。喜びもさることながら「もっと練習して、さらにレベルアップするようにしたい」と、若きサウスポーはさらに前を見据えた。



