ラストイヤーに臨む立浪に清原魂が注入された。中日立浪和義内野手兼打撃コーチ(39)は11日、沖縄・北谷球場でPL学園の2年先輩にあたる清原和博氏(41=日刊スポーツ評論家)の訪問を受けた。

 立浪は若手の早出練習を指導するため、午前9時20分に北谷球場入りした。直後に清原氏が入ってきた。「ボクが早出すると聞いて、早く来ていただいたんです。本当に光栄です。高校時代は1年と3年でやってきた。プロに入ってから知った人は気安く接したりできるんでしょうけど、ボクはできない」。恐縮し、ただ感謝した。

 立浪がメーン球場での全体練習に合流すると、先に移動していた清原氏が一塁側ベンチで待っていた。PL学園入学時は雲の上の存在。プロ入り後も気にかけてもらった。03年7月5日に2000本安打を達成した際、東京ドームで花束を手渡してくれたのは巨人時代の清原氏。06年に三塁の定位置を森野に奪われたとき、温かく励ましてくれたのも清原氏だった。

 清原氏

 立浪はかわいい後輩。報道を見たら進退をかけてやると言っていたので、元気な姿を見たいと思って来た。コンディションをよくして、立浪らしいバッティングを期待しています。悔いのないシーズンにしてもらいたい。それだけ、祈っています。

 立浪は熱い思いを受け止め、自らを奮い立たせた。「今日はとてもいい1日になった。これで今年1年がんばっていこうという気になりました」。現役ラストイヤーと位置づけるプロ22年目。1打席、1球に魂を込めて燃え尽きる。【村野

 森】

 [2009年2月12日8時12分

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