スロー調整が続いていた日本ハム二岡智宏内野手(32)が、29日のオープン戦(対横浜)で今季初めて実戦での守備に就く。札幌ドームで練習が行われた27日、梨田監督は「守備?

 あさっては出ると思う、たぶんね。ショートだと思うよ」と遊撃手での出場を示唆した。

 開幕まで約1週間となり、福良ヘッドコーチとの話し合いを行い、守備での初実戦の方向性を確認した。この日も遊撃でのノック練習をこなし「守備?

 出られるなら、それに越したことはないですね。できることなら出たいです」と前向きな姿勢を見せた。

 同日は今季オープン戦の最終戦。これまで代打や指名打者などの出場に限られてきたが、最後の最後で守備でも登場。梨田監督は、24日ロッテ戦の二岡の走塁を引き合いに出し「この前、スライディングもしていたし(開幕に)滑り込みセーフやな」と話した。

 ふくらはぎやひざの故障歴があり、慎重な調整が続いてきた。開幕を見据え、実戦守備に就けば、完全ではないが走攻守すべてをこなすことになる。真喜志内野守備コーチは「キャンプから(状態を)探り探りだし、まずはお試しという感じ」と話すが、昨秋以来の実戦守備になる。

 堅実な金子誠、成長中の陽らとの開幕遊撃スタメン争いも最終局面に入ってきた。右の強打者として、打線の起爆剤として期待される移籍1年目。急ピッチでの「遊撃二岡」だが、実現すれば明るい材料には違いない。【村上秀明】

 [2009年3月28日10時46分

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