阪神のドラフト1位二神一人投手(22=法大)が、自慢の直球を主体に未完の大砲ぎりを狙う。日本ハムとの練習試合(13日、宜野座)で先発案が急浮上したルーキー右腕は10日、こちらも先発出場が予想される3年目中田翔内野手(20)との対戦について、「自分の直球がプロでどのくらい通用するのかというのはある。機会があれば、しっかりパフォーマンスしたい」と年下の“先輩”に対抗心を示した。

 中田といえば、08年2月10日の練習試合で筒井が場外弾を浴びた。実績は少ないがパワーは屈指で、最高の試金石となる。二神は今キャンプで、自慢の直球を“名刺代わり”に、初めて務めた打撃投手でオール直球勝負を挑み、打者2人を安打性8本に抑えた。「大学からの自分のスタイル。プロでもそれが通用するように、自分を磨いていきたい」と話した。

 今キャンプ2度目の全体練習オフとなったこの日も、同期入団の藤原らとともに休日を返上。ランニングなど軽めの内容ではあったが、約2時間体を動かし、汗を流した。「ここまでは順調です。実戦練習も入ってきたし、腕を強く振ることを忘れずに練習に取り組みたい。このままではプロで通用しませんから」。開幕ローテ入りを目指すルーキー右腕は、「初志貫徹」の精神で自分を売り込む。

 [2010年2月11日11時12分

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