<阪神8-0ロッテ>◇25日◇甲子園

 真弓阪神が「改造打線」で息を吹き返した。その象徴的な存在が3番マット・マートン外野手(28)だ。1回裏2死から、ロッテ小野の内角球に鮮やかに左翼線に運んだ。この二塁打から4得点の先制パンチが生まれた。「スリーアウトを取られないと、イニングは終わらない。いつもそう考えているよ」。当たり前の言葉でも、好調の優良助っ人が言えば、しびれるセリフに変わる。1番から主軸にポジションを移しても、迷いはなかった。

 交流戦は投打の歯車がかみ合わず、本拠地でのロッテ戦から大胆にオーダーを変更した。前夜の勝利から勢いは衰えない。この日も、おもしろいようにつながった。5回の時点で先発野手全員安打を成立させ、今季最多タイとなる16安打で8得点。8回に城島の中前打で毎回安打と手を緩めなかった。「そんなに長くいこうとは思っていないが、今の所、つながりもあるし、いいんじゃないですか」。体調不良の鳥谷の回復待ちもあって、真弓監督はあくまで暫定処置を強調。かりそめでも、魅力的な配列だ。

 原動力のマートンは2回にも右前打で出塁し、盗塁に成功。このプレーで新井のタイムリーが2点打に化けた。来日6度目となる猛打賞も記録。「次の塁に進む意識は常にある。1本のヒットで(本塁に)返ってこられるしね」。打率は3割5分1厘となり、リーグ3位に浮上。「改造打線」はアーチがなくとも8得点を奪った。パの首位・西武を迎え撃つ態勢は整った。

 [2010年5月26日11時18分

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