<ソフトバンク6-1ヤクルト>◇2日◇福岡ヤフードーム
万全でなくても、技術がある。ソフトバンク松中信彦外野手(36)が、キャプテン離脱のショックを振り払う復活弾だ。1点を先制した直後の1回2死一塁。カウント2-0からの低めフォークを打った。流れる上体を右ひざで受け止め、すくった打球は、右中間スタンド最前列へ。3号2ランだ。「本塁打は出ていなかったけれど、いつかは出ると思っていた。それが今日だったということです」と言った。
4月29日に出場選手登録を抹消され、5月22日に1軍復帰した。1軍の舞台に戻って28打席目。4月6日ロッテ戦以来の1発となる「57日ブランク」は自己最長だった。
5番に座った。1日は小久保が5番にいた。その主将が首痛と左肩痛で戦線離脱。09年まで通算37度のアベック弾を飾ってきた先輩が、無念の思いでグラウンドを離れたのは、わずかな言葉だけでわかり合える。前夜、小久保から「やっぱり、ダメだ」と声をかけられた。2軍を経験した松中らしく、ジョークで「(2軍で自己調整となる)放牧は大変ですよ」と答えたが、誰よりも奮い立っていた。「(小久保離脱は)みんなでカバーしないといけない。チームが勝つために最善を尽くしたい」。主将不在の危機を救い、交流戦貯金1と再び白星を先行させた。【松井周治】
[2010年6月3日7時54分
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