<中日4-9ヤクルト>◇15日◇ナゴヤドーム
ヤクルトの新人中沢雅人投手(25)が「TOYOTAシリーズ」を制した。5四球と制球に苦しみながら、中日打線を5回3失点(自責1)、ヒットはわずか2本に抑える好投でチームトップタイの6勝目。チームも今季3度目の5連勝で、7月に限れば6勝3敗で阪神を抜き、首位に躍り出た。
「この地で勝てたことは、今までお世話になった方たちへの恩返しになります」。中沢はトヨタ自動車に在籍した昨年まで過ごした愛知でプロ入り2度目のマウンド。しかも、同社出身の中日吉見との投げ合いだった。3回、右翼フェンスの「トヨタ紡織」の広告上部を直撃する、縁起の良い飯原の2点二塁打で先制点をもらった。速球は140キロ前後ながら、ボールを丁寧に低めに集める持ち前の投球で敵を翻弄(ほんろう)。3回に谷繁にソロ、5回に味方守備の失策も絡んで走者を抱え、大島に2点打を浴びたが、許したヒットはこの2本だけだった。
トヨタのおひざ元で凱旋(がいせん)勝利。社会人時代の愛車「ヴァンガード」はプロ入り時に富山の実家に贈り、両親が休日に利用している。6月上旬には、家族や親せき総勢14人に団体の温泉旅行をプレゼント。姉恵さんの長女で、めいのさくらちゃんはこの日が2歳の誕生日だった。記念すべき日となった。
今季8勝の吉見に投げ勝ち「いい相手と投げ合って自信になる。もっといい投球ができるように頑張りたい」。チームも3位中日に5・5ゲーム差だ。アクセル全開でAクラスへの距離を縮める。【由本裕貴】
[2010年7月16日8時41分
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