日本ハムがドラフト2位指名した九州国際大付・清水優心(ゆうし)捕手(18)が、親友の「スローボーラー」との再競演を誓った。9日に山口・周南市内のホテルで契約金6000万円、年俸600万円(金額は推定)で仮契約した。8月の甲子園1回戦で対戦して敗れた、東海大四・西嶋亮太投手(18)と心温まる交流を継続中。西嶋は社会人のJR北海道に入社予定で、同じ拠点でプレーすることになった。清水は「いつか一緒にプロでできたらいい」と発奮材料に、プロの門をたたく。

 夏の聖地を沸かせた2人の野球人生が、また交錯する。今夏の甲子園1回戦で話題騒然となった超スローボールを交えた快投で、負けた相手が西嶋。ウェルカムとの祝いの言葉を、もらった。「日本ハムで、ありがとう。いつか一緒にしたいな」と、激励された。日本ハムが清水を指名したことで、西嶋がまた道内で脚光を浴びた。報道などで取り上げられるようになったことを、ジョーク交じりに喜んでくれたという。

 運命と受け止め、野望を胸に秘めた。清水は「地元のJR北海道へ進むみたいですしね。これも何かの縁かな、と思います」と喜び、プロで大成する誓いを新たにした。1年目からの1軍での活躍、息の長い選手。既にスマートフォンの動画で、昨季までの春季キャンプの様子をチェックするなど下調べも敢行中だ。「やってやろうという気持ち。高校まで打つ捕手。プロでは(守りと)両方できないといけない」。将来的にプロ志望とされる西嶋を、正妻として待ち受ける。北海道で、同じ球団で-。いつかバッテリー結成の夢かなう日を目指し、プロのスタートラインに立つ。【高山通史】