居てもたってもいられなかった。侍ジャパン佐々木朗希投手(21)が13日、ロッテのお菓子が入ったレジ袋を2袋、両手に抱えてチェコの宿舎を訪れた。まだ前夜の試合が終わってから半日もたっていない午前8時。11日の1次ラウンド・チェコ戦で、162キロ直球を左膝に当ててしまったエスカラへ、おわびの意味も込めて「コアラのマーチ」、「パイの実」などを自ら大量購入した。休養日でも、謝罪するためにと早起きして球場へ向かうエスカラを待った。

無事対面して謝罪を済ませると、2人で和解の2ショット写真を撮影。日の丸とチェコ国旗の間に握手の絵文字も添えた。チェコのパベル・ハジム監督からは「彼の今日のジェントルマンな振る舞い、お菓子を持ってきてくれたことは、選手たちに大変なエネルギーを与えてくれました。彼の心遣いに接して、私はますます彼のファンになった」と人柄を絶賛された。

準々決勝で勝ち進めば、米国で行われる20日(日本時間21日)の準決勝での先発が有力視される。「3・11」にWBCデビューを果たし、試合後には岩手出身の先輩・大谷との2ショットとともに自身のインスタグラムに「#がんばろう東北」と投稿した。東北、日本だけでなく、温かいチェコからの応援も背に、世界一を見据える。

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