【マイアミ(米フロリダ州)11日(日本時間12日)=四竈衛、斎藤庸裕】WBC連覇を目指す侍ジャパンの準々決勝(同15日)の相手は、D組2位のベネズエラに決まった。同地で行われたD組最終戦で、ドミニカ共和国がベネズエラを振り切り、4連勝で同組を1位通過。全試合の組み合わせが決定した。侍にとってベネズエラとは初対戦。2位通過とはいえ、破壊力抜群の強打線相手に激しい戦いとなりそうだ。

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強豪ドミニカ共和国に屈したとはいえ、ベネズエラが難敵であることに変わりはない。4戦目こそノーアーチだったものの、破壊力十分の強力打線は、米国、ドミニカ共和国にも劣っていない。23年に「40-70」(40本塁打、70盗塁)を達成したアクーニャを筆頭に、22年から3年連続首位打者のアラエス、通算303本塁打のペレスら、メジャー屈指の強打者がズラリと並ぶ打線を完璧に封じることは、たとえ怪腕山本でも決して簡単ではない。

昨季限りで引退した元3冠王のミゲル・カブレラ氏が打撃コーチを務める影響もあり、大振りをせず、コースに逆らわない打撃が打線全体に浸透。この日の最終回、3者連続で四球を選ぶなど、つなぎの意識を含むしぶとさが見える姿勢も見逃せない。アクーニャ、ガルシア、チョウリオら機動力を兼ね備えた選手もそろっており、得点力は極めて高い。

先発予定の左腕R・スアレスは、剛球派ではないものの、スライダー、チェンジアップなどの制球が秀逸で、大谷、吉田、村上、近藤と主軸に左打者が並ぶ侍打線にとっても、ひと筋縄ではいかない相手。経験の浅い救援陣にやや不安が残るとはいえ、時速150キロ台後半の快速球を持つ投手が多く、各打者にはゾーンの見極めが重要となる。

09年に4強入りしたものの、決勝戦は経験していない。それだけに、スター選手が志願した今大会への決意は例年以上。ロペス監督は、敗戦後も前向きな姿勢を崩さなかった。「もし優勝したいのであれば、ベストのチームを倒さなくてはいけない」と話したうえで、日本対策への一部も明かした。「残り2日で救援陣を研究する。(先発は)おそらく山本だろうが、彼ら(日本)がどう救援陣を起用するのか。コーチ陣でビデオを見て、どんな状況にも対応していきたい」。たとえ山本に苦戦しても、救援陣を崩せば、勝機は見いだせるとばかり、ゲームプランの一部を口にした。この日の敗戦で、ベネズエラが謙虚に足元を見つめ直したとすれば、日本にとってさらに厄介な相手となるに違いない。

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