プロボクシング前WBA、WBC世界フライ級統一王者でWBO世界スーパーフライ級3位の寺地拳四朗(34=BMB)が、世界3階級制覇を目指して20日に同級4位のイスラエル・ゴンサレス(29=メキシコ)と戦う。
東京・両国国技館で行われる同級王座決定戦を控え、19日は都内のホテルで前日計量。52・1キロのリミットに対し、寺地は51・8キロの300グラムアンダー、ゴンサレスは52・0キロの100グラムアンダーでパスした。
約1年ぶりとなる再起戦に1歩前進した寺地は「危機感はある。2回連続では負けられない。何が何でも勝ちます」と勝利宣言した。
昨年7月にリカルド・サンドバル(米国)に判定負けし、フライ級統一王座から陥落。昨年12月にはサウジアラビア興業で当時のIBF世界同級王者ウィリバリド・ガルシア(メキシコ)に挑戦するはずだったが、前日計量後に王者が体調を崩して試合中止になった経緯がある。
それだけに計量後も心から安心はできていない様子で「無事にいくことを祈るしかない。2回連続となったら生きていけるかな…」と無事に実施されることを願う姿もあった。
過去のライトフライ級、フライ級と比較して「余裕はだいぶある。しんどさが全然違う」と話す通り、余裕を感じさせる状態で減量をクリア。計量の前日には体重をパス範囲内に落とせていたという順調な調整ぶりで、加藤健太トレーナーも「全てをプラスに変えるメンタルがある。ああいうこと(試合中止)があったけど、今を頑張ればいい方に転がるよっていうメンタルになっている。すごくポジティブに練習もしてきた。明日はそれを出すだけ」と太鼓判を押す。
計量後のリカバリー食には、さけの西京焼きをチョイスした。「年齢もあるのか、最近魚がおいしく感じる」という34歳は、スーパーで購入したさけを前日に仕込み、勝負メシとして口にするつもり。「油の部分がしみると思うんですよね」と笑顔を見せた。
サウジアラビアではまさかの試合中止に涙したが、今は冷静に試合を待つばかり。燃えたぎる思いを引き出そうとするメディアからの質問を「そんなに変わらないですよ」とサラリとかわし、淡々と集中。3階級制覇に向けて、準備は整った。【永田淳】

