プロボクシングWBA世界バンタム級2位の比嘉大吾(30=志成)が、拳を交えた旧知のライバルから届いた思わぬ応援メッセージに発奮した。

同級1位増田陸(28=帝拳)との同級王座決定戦(20日、東京・両国国技館)を控えた19日、都内で前日計量に臨み、53・4キロでそろってクリア。比嘉は計量後、鼻の負傷で同級休養王者となっている堤聖也(30=角海老宝石)からのSNSに、堤の姉の息子からの動画の応援メッセージが届いたことを明かした。

「堤選手のお姉ちゃんの子どもが比嘉大吾の大ファンで、10日前に堤選手からその子が“大吾ガンバレー”と言う応援メッセージが届きました」。

堤とは高校時代のアマチュアからの同年代のライバルで、リングを離れると仲のいい友人でもある。プロでも2度対戦経験があり、初対決は引き分け、25年2月に堤のWBA同級王座に比嘉が挑戦する形で実現した再戦でもダウンの応酬のドローに終わった。増田に勝てば第3戦が実現する可能性もある。それでも思わぬ応援団の登場に「あの時(前回の堤戦)はどっちを応援してたんだろう」とうれしそうだった。

今回はその堤戦以上に「気合が入っている」という。「いつもは1カ月前からですが、今回は4月から体重を調整しながら練習してきたので仕上がりはめっちゃいい。今までとは違う。過去イチと書いてもいいですよ」。計量前日にリミットまで残り1・3キロまで落として「昨日は練習なしで半身浴だけで(体重を)落としました」と、過去の試合で苦しんできた減量にも成功した。

昨年7月に当時のWBA同級王者バルガスに引き分けて3戦連続世界挑戦失敗。試合後は引退を口にしたが、その宣言を撤回して上がる1年ぶりのリング。「(試合までは)帰ってこれたことに感謝しながら1日を過ごしたい。今度は取りにいきます。気合も入っている。あとはなるようになる」。“自信も過去イチ”……真っ黒に日焼けした比嘉の顔にそう書いてあった。【首藤正徳】