「エンタメ」って楽しくもあり、難しい。ボクシングの興行において、あらためてそう感じる。
多くの人の興味を引き、楽しんでもらって収益を得る。昔は試合の対戦カードこそすべてだったが、見せ方も多チャンネルの現代は演出も求められる。それを形として実践しているのが「3150FIGHT」で見せる、元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダー(36)だ。
興毅氏はabema tvとのタッグでボクシング興行に革命をもたらした。通常なら注目されない4回戦の試合から、選手紹介のVTRを作り、派手な演出を施してきた。「見せる」演出は、従来のボクシング興行からはまさに革命的。一気の進化は「賛」があれば、当然「否」も生まれる。
10月7日に東京・大田区総合体育館で「3150FIGHT vol.7」を開催した。メインは亀田3兄弟の三男・和毅(32=TMK)のフェザー級転向初戦。その試合は南アフリカの選手に1-2判定で敗れた。
結果を受けて、強い風当たりがあった。元世界王者によるYouTube「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 ぶっちゃけチャンネル」では厳しい意見が述べられた。そのYouTubeチャンネルに興毅氏は「出してください」と直訴した。
売られたケンカを買う構図にも見えるが、実際の心持ちは違う。興毅氏はプロモーターとして、多くを学んで吸収しているレベル。その過程で先人の元世界王者が持つ意見を真剣に取り入れたいという。
「自分が知らんことなんていっぱいあるわけやし、それを直接話して教えてもらいたいと思ってますよ。お互いに意見をかわさないと見えないことは多い。これから発展していく上で、そういう機会をいただければありがたいですね」
興毅氏が目指すのは、ボクシング界における極上の「エンタメ」。その構築に向けて、先人の貴重な意見を直接に求めていく。【実藤健一】


