ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの“キング・オブ・ダークネス”EVILがBブロック第7戦で、波乱を巻き起こした。6戦全勝だったIWGP王者オカダ・カズチカ(29)を22分47秒、必殺のEVILでマットに沈めた。

 序盤から持ち味のラフ&パワー殺法で主導権を握った。場外でパイプイス4個をちりばめ、その上にオカダをパワーボムで放り投げる危険な攻め。終盤はオカダのドロップキック3連発、投げっぱなしドラゴンスープレックスを挟む、レインメーカー2連発に耐えた。アゴにカウンターの頭突きを見舞い、最後はレインメーカーをカットし、物の見事にEVILを決めた。

 試合後のリング上では、起き上がれないオカダを見下し、マイクで言いたい放題だった。「宣言通り、超人オカダ・カズチカを倒してやったぜ! オカダ! オレの方がオメエよりツエ~んだよ。G1を制し、IWGP及び新日本を支配するのは、このオレ、EVILだ」。勝ち点12で止まったオカダに対し、同10点。この日、ケニー・オメガもジュース・ロビンソンに金星を献上し、同10点にとどまった。混戦のBブロックで、EVILが不気味に存在感を増してきた。