キックボクシング界の「神童」那須川天心(22)がデビューから無傷の42連勝を飾った。引退マッチとなる元RISE3階級制覇王者の裕樹(37)との58キロ級契約3分3回(延長1回)で対戦。2回2分56秒、左飛び膝蹴りでKO勝ちを飾った。「Mr.RISE」と呼ばれる裕樹と拳と拳で語り合ったファイトをみせた那須川は「この、何だろう。非常に感慨深いというか、昔から裕樹選手にはお世話になっていた。その情を消して戦った。最高の試合ができて良かった。ボクはまだまだ強くなるので、たくさんの応援をよろしくお願いします」などとあいさつした。

一方、5日後に38歳となる裕樹は引退試合を終え「言葉にならない。素晴らしい舞台を用意してくれたRISEさん、那須川天心選手ありがとうございました。子供たちにかっこいい姿を見せたかったですが、格好良かった? ボクは16歳の頃からキックを始め、本当に強くなりたい一心やってきた。世界一の男と拳を交えてうれしく思う」と感慨深げだった。