UFCライトヘビー級タイトルマッチ5分5回が開かれ、王者ヤン・ブラホビッチ(38=ポーランド)が初防衛に成功した。

挑戦者で史上5人目の2階級同時制覇を狙った現UFCミドル級王者のイズラエル・アデサニヤ(31=ナイジェイア)を3-0(49-46、49-45X2)の判定で下してベルトを死守した。

1階級下とはいえ、20戦全勝のミドル級王者に初黒星をつけたブラホビッチは「彼に勝てたのうれしいし、自分が真のチャンピオンは自分だ」と満足そうにUFCベルトを誇示した。1~3回は打撃が中心と競り合ったが、中盤以降は王者ブラホビッチがパワーを生かしてペースを握った。4回には右ストレートからテークダウンを奪い、寝技で勝負。最終5回もタックルからきれいにテークダウンを成功させ、パウンド連打で攻めた。

「自分の方が体も体重も大きいし、テークダウンができればいいと思った。彼を疲れさせてからと思い、あの展開になった。アデサニヤはスピードもパンチも強かった」とミドル級王者に敬意を表した。次期防衛戦にはグローバー・テイシェイラ(41=ブラジル)が挑戦者に挙がる。ブラホビッチは「彼にはタイトル挑戦の権利がある。自分が少し休み、家族との時間を過ごしたい。彼が待てるのであればやりたいね」と2度目の防衛戦の相手を自ら指名していた。