19日(日本時間20日)に米ラスベガスで世界戦を控えるボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が18日(日本時間19日)、同地で前日計量に臨み、リミットでクリアした。挑戦者のIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)に向け、両者そろって計量に登場。117・4ポンド(約53・1キロ)でパスしたダスマリナスに対し、118ポンド(約53・5キロ)でクリアした。

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井上の最終調整で、練習パートナーを務めたWBOアジア・パシフィック・フェザー級14位木村蓮太朗(24=駿河男児)が井上の前半のKO勝利を予想した。5月に計36回ものスパーリングで井上と拳を交えた経験を踏まえながら「相手が出てくれば、早めにカウンターで決着がつくかなと思います」と解説した。

階級は2階級上で、ダスマリナスより4センチ身長が高い木村だが「ダスマリナスの動画をみて、アッパーや左ストレートの打ち方がすごく自分と似ていました」と分析。自ら繰り出したパンチに井上がどう反応したかは脳裏に焼きついているという。「相手はガツガツくるタイプ。挑戦者のアッパーに対して尚弥さんが左のフックや左ボディーを合わせるでしょう。もしガツガツこないなら(井上が)ワンツーで攻めて決着すると思います」と井上の前半KO劇を想像した。

井上とのスパーリングを振り返りパンチのスピード、カウンターのうまさ、防御と「すべて想像をはるかに超えていた。世界王者の中の王者と言われる人。尚弥さんが勝ち続けてくれることで、36回のスパーリングが自信になります」と声をはずませた。

◆放送 WBA・IBF世界バンタム級タイトル戦井上尚弥-ダスマリナス戦はWOWOWプライムで生放送、WOWOWオンデマンドでライブ配信される。