日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者福永亮次(35=角海老宝石)が3本のベルトを死守した。同級で日本3位、東洋太平洋7位、WBOアジア・パシフィック1位の梶颯(24=帝拳)の挑戦を受け、2-0(115-113×2、114-114)の判定勝利を収め、競り勝った。

15勝(9KO)の無敗挑戦者梶を何とか振り切った。右カウンター、左フックを被弾しながらも左ボディーストレート、ワンツーで顔をのけぞらせる打ち合いを展開。終盤の果敢に攻め切り、何とか防衛に成功した。「初めて最終ラウンドまで戦って、いっぱいいっぱいでしたけれど、うれしいです。12回を耐え切れたので経験を積めたと思う」と振り返った福永は「(梶は)メチャメチャ強かったです。日本のスーパーフライ級で一番強いのは梶選手だと思っていた。梶選手に勝ったら世界(挑戦)に行きたいと言いたかった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

現在、同級でWBO7位、IBF8位、WBC12位と世界ランキングに入っている。福永は「僕も35歳で良い年なので早いところ世界に行きたいと思います」との気持ちの高ぶりがある。WBO世界同級王者には井岡一翔(志成)もいる。「(井岡の)背中が遠くに…見えた気持ちがします」と腫れた左目をアイシングしながら口にしていた。