「カネロ」の愛称で人気のあるボクシング3団体(WBAスーパー、WBC、WBO)統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が、IBF世界同級王者カレブ・プラント(29=米国)を11回、TKOで倒し全階級を通じて史上7人目、スーパーミドル級では初の4団体統一王者となった。
■1ラウンド
プラントが高速の左ジャブで先手を取った。アルバレスがプレッシャーをかけて前に出ながら強烈な右を打ち込もうとしたが、様子を見ているのか手数が少なかった。
(プラントの10-9)
■2ラウンド
アルバレスが距離を詰めながら左フック、右の打ち降ろしで攻め込む。ロープに追い込まれながらもプラントが多彩な左とフットワークで対処。左アッパー、左ボディーを打ち込んだ。
(プラントの10-9)
■3ラウンド
ワンツーで先手を取ってリングを動くプラントに対し、アルバレスは左フック、左ボディーブローの強打を入れた。プレッシャーをかけ、ロープに追い詰めてペースを握ろうとした。
(アルバレスの10-9)
■4ラウンド
先手先手で攻めこむプラントのペースを殺そうと、アルバレスが積極的に距離を詰めて強打を放った。さらにロープ際に追い込み、強烈な左フックを放った。アルバレスが追い詰めるシーンが出てきた。
(アルバレスの10-9)
■5ラウンド
プラントがロープを背負いながらもL字ガードを多用し、左ジャブなどでアルバレスを制御しようと試みた。アルバレスは左フックを主体に強打を放とうとしたが、ガードの上からが多かった。
(プラントの10-9)
■6ラウンド
アルバレスが手数を増やしてペースを上げた。接近戦から強引に右拳の打ちおろし、左フックもヒットさせた。プラントの左ジャブもうまくかわし、強打をねじ込んだ。
(アルバレスの10-9)
■7ラウンド
アルバレスが左フックを軸に前に出ながら連打。負けじとプラントもアルバレスをロープに追い詰め、左ジャブ、左ボディーストレートを打ち込んだものの、最後にアルバレスが左フックをクリーンヒットさせた。
(アルバレスの10-9)
■8ラウンド
プラントが拳に力を込めた強打を狙い始めると、アルバレスも左フック、右の強打をねじ込んだ。疲労もみえてきたプラントに対し、アルバレスは左ボディーを打ち込んで、相手のスタミナを削った。
(アルバレスの10-9)
■9ラウンド
アルバレスがスピードも上げ、右ボディー、ロープ際に追い込んでからの左フック、右ストレートを放った。パワフルなアルバレスに対し、手数の減ったプラントも右カウンターや終盤の5連打で応戦した。
(アルバレスの10-9)
■10ラウンド
プラントが左ジャブで距離をつかもうとするが、アルバレスは、ぐいぐいと前へと出続ける。コーナーに追い込んで3連打、左ボディーへの強打、右アッパー、左フックをクリーンヒットさせた。左右アッパーも繰り出してペースをつかんだ。
(アルバレスの10-9)
■11ラウンド
左ジャブで何とかペースをつかもうとしたプラントを追い詰めたアルバレスが、強打でダウンを奪取。立ち上がってきたプラントに最後は6連打を浴びせてダウンを追加し、倒し切った。
(10-9)
3団体統一王者アルバレスと因縁プラント、タイソン立ち会い厳戒体制で計量>>