RIZINバンタム級王者堀口恭司(30=アメリカン・トップチーム)が日本と世界の総合格闘技をつなぐ。12月3日(日本時間4日)、米コネティカット州アンカスビルのモヒガン・サンアリーナで、ベラトール同級王者セルジオ・ペティス(28=米国)に挑戦する。19年6月、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで当時のベラトール同級王者ダリオン・コールドウェル(米国)に挑戦して判定勝利し、2冠王者となって以来、約2年6カ月ぶりの参戦となる。

19年11月、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂、同半月板損傷で手術を受け、RIZINとベラトールの両王座を返上。昨年大みそかのRIZINで復帰し、朝倉海を下してRIZIN同級王者に返り咲いた。今度は「(朝倉海に勝って)ケジメをつけてからいきたい」と希望していたベラトール王座の再奪取を狙う。20年12月、試合復帰を前に堀口はこう言っていた。

「ここから2021年は、やっぱり預けていた(RIZINの)ベルトを返してもらって。ベラトールのベルトも返しているので、取り返したいなというのはある。そこで『戻った』と言える」。

堀口の返上した後のベラトール同級王座は移動を続ける。フアン・アーチュレッタ(米国)が20年9月の王座決定戦で王者となった。しかし今年5月、挑戦者ペティスが初防衛戦だったアーチュレッタに判定勝ちし、王座を奪取。プレッシャーをかけ続ける技術、そしてカウンターを得意とする打撃が際立った。兄アンソニーは元UFCライト級王者でもある格闘一家。堀口との対戦も熱望し「RIZINの王座も欲しい」と口にしていた。

堀口にとって今年9月のベラトール定期参戦発表後初試合でもある。米専門メディア「ケージサイド」のインタビューで堀口は「(ペティスは)優れたファイター。厳しい戦いになる」と警戒しつつ、戦う意義をこう口にした。「目標はMMA(総合格闘技)を日本でもっと人気あるものにすること。いつもPRIDE(RIZINの前身)を見て育った。あの時のように戻したい」。

RIZINという世界観で最強を求めても「世界基準」を証明することは難しい。他競技のアスリートが米国で活躍しているように米格闘技界でUFCに続く団体、ベラトールの王者に勝つことがRIZIN王者の実力を世界に広めることになる。米フロリダ州のアメリカン・トップチームに6年間所属し、UFCでトップランカーになった堀口だからこそ、言えることがある。

「どこで戦うかは問題ではない。戦いは戦い、1対1の男の戦いなので、場所はどこでも構わない」

王者ペテイスに対し「展開は分からないけれど、彼をフィニッシュする。KOでも関節技でも」と自信をみせる堀口が、再び米国でRIZINの「価値」を示そうとしている。【藤中栄二】