シャンプーまみれから、キレイなドレス姿に大変身。前代未聞の「勝者髪切りルールマッチ」が行われ、レディ・C(28)が勝利。試合後、一流美容師によるヘアスタイリングが行われた。

本来、髪切りマッチは敗者が切るものだが、美容室とのコラボ企画となったこの試合。普段より一層かわいく、オシャレになりたい4人の“女子”たちが闘いに挑んだ。

ゴングが鳴ると、一斉にシャンプーを手に取り、お互いに向き合った。レディ・Cが「いったん置こう!」と提案も、向後桃が隠し持っていたシャンプーを取り出し、すぐに裏切られた。それでも向後を用意してあったプールに落とし、ひめかや上谷沙弥にもシャンプー攻撃を浴びせ、泡まみれにした。4人は「目が痛い」と言いながらも、なぜかその後もだんだんとヒートアップ。殴る、蹴る、そして「かける」の攻防が続いた。

途中からは巻き添えとなった村山レフェリーも選手を“応援”。「きれいになった?」、「スースーするからだめだ!」、「いいぞ、もっとやれ!」と大きな声を出し、勝負の行方を見守った。

リング上はもはや地獄絵図。膠着(こうちゃく)状態が続く中、最強アイテムのゴーグルを装着したレディ・Cが主導権を握った。向後を捕まえ、顔面にスプレー噴射。「コブラツイストwithシャンプー固め」で身動きが取れない向後からギブアップを奪った。

試合後、お色直しを終えたレディ・Cは「シャンプーまじりですごい試合だったけど、わずか20分くらいでこんなにキレイにしてもらって“うれC”」。実は今回切ったのは3センチほどだったが、初めてのヘアースタイルに満足の表情。「ドレスを着て髪形をかわいくしてもらえると、自然と笑顔になる。脱ぎたくない、このまま帰りたいくらい」と目を細めた。普段は月1回ほど美容室に行くが「傷んだ髪を整える程度でおしゃれをすることもなかなかない」という。

プロレスラーになって2年がたった。所属ユニットも決まり、技の引き出しも増えた。大人の魅力に、美しさも加わったレディ・Cは、最後までうれしそうに会場を後にした。【渋谷征平】