プロボクシングWBC、WBO世界スーパーバンタム級新王者の井上尚弥(30=大橋)が26日、横浜市の所属ジムで記者会見に臨んだ。25日に東京・有明アリーナで無敗の統一王者スティーブン・フルトン(29=米国)を8回TKOで下し、世界4階級制覇を達成。一夜明けたこの日、井上は創刊100周年を誇る歴史と権威のある米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)ランキングについて言及した。
昨年6月に元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とのWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級タイトルマッチで2回TKO勝利した後、日本人初のPFP1位に選定されていた。その後、3団体統一(WBAスーパー、IBF、WBO)ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(36=ウクライナ)が1位となり、井上は2位。今回は米国で評価の高い21戦全勝のフルトンを下したことでランキングアップされるという声が大きい。
井上は「PFP1位の返り咲きありますかね。1回、1位になっているので、このランキングは気になりますよね。前は全然、気にならないと言っていましたが。この位置まできたら結構、気になりますね」と心境を明かした。
また井上が狙う世界初の2階級での4団体統一には、先にWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(35=米国)が挑戦する。29日(日本時間30日)、米ラスベガスでWBAスーパー、WBC、IBF世界同級王者エロール・スペンスJr.(33=米国)との4団体統一戦を控える。勝てばスーパーライト級に続く4団体統一となる。しかもPFPランキングでクロフォードが3位、スペンスJr.が4位で、井上のPFPランキングにも影響してくる両者の対決だ。
井上は「スペンス、頑張れと(笑い)。記録に興味はないですが、一応、自分も(世界初が)かかっているから。2階級の4団体統一はクロフォードが仮にミスしたら、自分を除いて、ほぼほぼ出てこないですよね。スペンス、お願いします」と、クロフォードの記録樹立の阻止となるスペンスJr.の応援を明かした。

