RIZINバンタム級王座決定戦で“緊急出場”した扇久保博正(36=パラエストラ松戸)が、元Bellator(ベラトール)バンタム級王者フアン・アーチュレッタ(35=米国)に3-0の判定負けを喫した。
1回にアーチュレッタに終始マウントを奪われたが、2回には互角の戦いを演じた。3回に残り2分からバックを取られて主導権を握られた。「3ラウンド目にバックを取られた時に、レスリング力というか、差を感じました。声援をたくさんいただいて、ものすごくパワーになりました。悔しいです」と扇久保。戦いの中で微妙な力の差を感じていた。
当初、出場予定だった朝倉海(29=トライフォース赤坂)の代役出場だった。7月上旬に朝倉が練習中に左膝内側即副靱帯(じんたい)を損傷して欠場を発表。フライ級に転向して9月に試合を予定していた扇久保に出場の打診がきた。調整期間はわずか3週間。「2カ月の準備期間があったら勝っていたと思います」と悔しさもにじませた。
2日前の会見でアーチュレッタは「朝倉は特別扱いを受けて試合を組んでもらうような立場だった。けがをしても戦わないといけない。直前で彼は逃げた」と怒りを隠さなかったが、一方で扇久保に対しては「私のようにサムライの精神を持っていて似ている」と敬意を示した。
代役とはいえ扇久保は21年12月にバンタム級トーナメント決勝で朝倉海に勝利を収めた実績もある第一人者。試合後、アーチュレッタは「とりあえずは防衛していきたい。ベラトールのベルトも取りに行く」と宣言。RIZINのベルトが海外に流出した。

