無敗の格闘家でボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)が21日、転向3戦目(23日、エディオンアリーナ大阪)に向けて大阪市内のホテルで試合前最後の記者会見に臨んだ。
バンタム級とスーパーバンタム級の間のウエートとなる54・8キロ契約体重8回戦でWBA、WBO世界バンタム級14位のルイス・ロブレス(25=メキシコ)と拳を交える。会見で対戦する世界ランカーと顔を合わせた那須川は「本当に好戦的というか、攻めも守りも何でもできるファイターだと思う。逆に、そういう技術が高い選手とやった時の方が強くなるというか。『風車の理論』ではないですけど、そういったところ持っているので、すごく楽しみです」と口にした。
「風車の理論」とは故アントニオ猪木さんが著書などで「相手の攻撃を風を受け流す風車のように動き、無の境地を意識すればダメージが少ない」という意味合いで提唱。現在では「対戦相手の力を最大限に引き出した上、それ以上の力で倒す」との意味合いで使用されている。那須川は後者の意味で「風車の理論」を意識している。
「キック時代から本当に全部出して通用しなかったことがないので。相手によって変えられるタイプでもあるし、相手によっていろいろな動きができる。それがすべてを出せるというか。強い相手であればあるほど出せるというのが僕の強みなので。相手はランカーですけど、問題ないと思う」。
転向3戦目では待望のKO勝ちが期待されているのは誰よりも分かっている。10日の公開練習では「KOする詐欺はやめようと思います」とも口にした。試合が2日後に迫ると「ずっと(KOする)準備してきましたし、それでやってきましたから。本当に戦うことでみんなに進化を見せないといけない。みんなの見方的にもいいのでは。世界ランカー相手で、そうなっちゃっている時点でおかしくなっているとは思いますが」と自信をのぞかせた。
KOできなかった時のことを問われると「それは、『やる前からね、負けること考えるヤツいるか』じゃないですけど、やる前からそこは考えていないです。」と苦笑い。これも猪木さんの「(試合に)出る前に負けること考えるバカいるかよ」と試合前インタビューで怒った“名言”を引用。KO勝利に集中している姿勢を示した。
那須川は「1戦目、2戦目で進化している姿はみせられたと思いますが、全員が満足するような試合がしたい。全員が納得できる決着をつけるためにやってきたので、しっかりとそれをみせていきたい」とキッパリ。最後まで納得できる決着=KO勝ちへのこだわりをみせていた。

