無敗の格闘家でプロボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)が23日、エディオンアリーナ大坂でWBA、WBO世界バンタム級14位ルイス・ロブレス(25=メキシコ)との54・8キロ契約体重8回戦に臨む。両者の使用グローブは那須川が日本製(ウイニング社)、対するロブレスはメキシコ製(レイジェス)になる予定で、ナックルパートの部分が薄く、パンチの衝撃が伝わりやすいといわれる。那須川は初めてメキシコ製グローブのパンチの衝撃を受けることになる。
那須川を担当する元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナー(39)はメキシコ製について「(日本製に比べて)硬い感覚ですね。手首部分が長いため、そこで重さがあり、結果としてナックル部分が薄くなっている」と分析する。現在は選手自らがグローブを選択できるが、かつては同一製を使用するルールだった。ルールミーティングで両陣営による駆け引きもあったほどグローブ選択は重要視されていた時期もある。粟生トレーナーは「あまり気にならないでしょうけど、(那須川)本人がパンチをもらってどう感じるか。違いを感じるかも」とも口にした。
22年6月のK-1元3階級制覇王者武尊との対決で、那須川はボクシングで使用する8オンスよりも小さい6オンスの日本製グローブを装着していたという。またRIZIN参戦時には総合格闘技ルールにも挑戦し、オープンフィンガーグローブ(4~6オンス)も使用している。格闘家時代からグローブの重さ、薄さに十分対応可能であることを実績で証明している。
ただし、現在は競技が違うボクシングルール。パンチの衝撃度が伝わりやすいグローブを装着したロブレスとボクシング初KO勝ちを狙う那須川のパンチが交錯することになる。より一層、スリリングな試合展開も想像できそうだ。

