ボクシングWBC世界ミニマム級王者重岡優大(26=ワタナベ)がメインに指名された。31日、名古屋国際会議場で同級6位メルビン・ジェルサエム(30=フィリピン)との2度目防衛戦を控え、19日に都内の所属ジムで練習公開。興行主となる3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー(37)からメインを託され「恥ずかしい試合はできない。KOで締めくくれるように、より気合が入った」と言葉に力を込めた。

当初、メインで組まれたIBF世界フェザー級5位亀田和毅(32=TMK)-同級2位レラト・ドラミニ(30=南アフリカ)戦が中止に。和毅の相手が変更となったことでメイン抜てきされた形だ。昨年4月以来、約11カ月ぶりのメインに選んだ亀田氏も「個人的にファイトスタイルが好き。KOを狙いにいく姿勢が魅力」と期待を寄せた。

また18日に発表された日本ユース・ライトフライ級王者坂間叶夢さんの死去を受け、重岡は涙を流した。今年2月に坂間さんとスパーリングに臨み、良い関係性を築いていただけに「ショックで悔しい。彼のことは忘れない。間違いなく俺と(弟)銀次朗はお世話になった。俺はやることやる」と感謝の気持ちを胸にV2戦に臨む。【藤中栄二】