今月30日の全日本プロレス大田区大会(大田区総合体育館)で開催される3冠王座戦に向けた記者会見が22日、都内の全日本本社で行われた。

会見には王者・中嶋勝彦(36)と挑戦者・安斉勇馬(24)が出席。「勝利をファンと約束した」という安斉に対し、中嶋は終始、挑戦者を赤ちゃん扱い。改めて「3冠戦ダブルヘッダー開催」を訴えた。

中嶋は「彼(安斉)の頑張って前に出てくるハートは認めるよ。でもまだ自分で自分の価値を理解していない。一生懸命ハイハイして、前に出てきて、小指を立てて、みんなと約束しちゃう赤ちゃんだからね。何? 約束って。その約束事を、この闘魂スタイルの中嶋勝彦が8分で終わらせてやる」と再び“8分で勝利”宣言。そして「あれっ、俺、今(闘魂スタイルって)言った?」とおとぼけ顔で「バツバツにしといて。このバツバツスタイルの中嶋勝彦がリングに上がっている、この全日本プロレスから目を離すな」と、力を込めた。

中嶋はこの日、上下黒のスーツに黒のネクタイをしめ、ルイ・ヴィトンの黒いマフラーを巻いたスタイルで会見場に現れた。「見ての通り、正装ですよ。でも今回は正装なんだけど、どちらかというと悲しみの正装かな」と説明。その後、30日大田区大会のチケットが売れているのかどうかをスタッフに確認した。

中嶋は「まだ完売してないってことは非常に残念ですね。何でだと思いますか? 単純にこのカードが面白くないからでしょう。だから俺はずっと言ってきた。諏訪魔、出てこいと。ファンが期待するカードを提供するのが会社の役目だろ。だから俺は3冠王者として言ってるんだ。安斉赤ちゃんには申し訳ないが、3・30の3冠戦、ダブルヘッダーをやったら面白くないか?」と報道陣に呼びかけた。

一方、安斉は「別にダブルヘッダーって言っても、それを組んでもらっても、僕は負ける気もないので。好きに発言してればいいんじゃないかなという思いですね。僕の考えとか思いは全部大田区で出すので」と言い返した。

もし中嶋が安斉を8分で料理したら、同日に鈴木秀樹との「バカバカコンビ」として世界タッグ防衛戦に臨む予定の諏訪魔も「3冠戦ダブルヘッダー」に付き合うのか。もうひと波乱、ふた波乱起きそうだ。【千葉修宏】