東洋太平洋バンタム級王者栗原慶太(31=一力)がノンタイトル戦で判定勝利を収めた。
レナン・ポルテス(32=フィリピン)とのスーパーバンタム級8回戦に臨み、2-1(78-74、74-78、78-74)の僅差判定勝利。試合後、泣きながら「僕はこの試合、結果としては勝者扱いにさせていただいたところですが、負けました…。これで勝利がつくのが情けない。すみません、この場をお借りして謝罪させていただきます。本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
序盤からプレッシャーをかけて右強打で攻め込んだものの、ポルテスの右カウンターパンチを浴び続けて苦しい展開となった。最後まで前に出続けて相手を後退させながら左ボディー、右フックを打ち込んだが、最後までとどめを刺すことはできなかった。逆に左ジャブで距離を取られ、右ストレートを浴びるパターンが続いてしまった。
何とか勝利をもぎ取った形となった栗原は「調子は万全の状態で、リングに上がることができた。2度目のスーパーバンタム級(の試合)でしたが、その時以上のコンディションで上がることができた。レナト選手のうまさに自分が空回りさせられた。自分のパンチが当たらず、フラストレーションがたまってしまった」とタオルで涙を拭いた。
試合直後、ジャッジ3者に支持されていないだろうという感触だったという。栗原は「やりながら、このままだったら…と思っていたので、終了のゴングを聞いた瞬間、終わったと思った」と両肩を落とした。結果は勝利となったものの「絶望というか…、今後の進退も後援者のみなさん、スポンサー様とも話していきたい」と唇をかんだ。
2日前に無敗の格闘家でWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)が格上の世界ランカーを3回TKO撃破。同じ興行でWBC世界同級王者中谷潤人(26=M・T)が左ボディーストレート一撃で1回KO勝利を飾った。WBA世界同級2位堤聖也(28=角海老宝石)も世界前哨戦で4回TKO勝利し、日本王座は増田陸(26=帝拳)が新王者となった。
バンタム級が熱く躍動した7月となったこともあり、栗原は「堤選手、増田選手、那須川選手、中谷選手も良い勝ち方をして、自分は毎日、全力で練習して何とか差を埋めないといけないと思った。まずはこの目の前の試合で勝利して前に進みたかったが、このような結果に…。自分は王座を持つ権利はない。勝たせてもらった勝利」と言葉を失っていた。

