三沢光晴さん(享年46)のもう1つの夢も、実現へ大きく前進した。18日、年齢制限を撤廃する臓器移植法改正案が衆院で可決された。三沢さんは先輩のジャンボ鶴田さん(享年49)が00年に肝臓移植手術中に急死したことをきっかけに、臓器移植の認知度アップのため、さまざまな支援活動に取り組んできた。可決を受けて、日本移植支援協会の高橋和子理事(56)は「三沢さんが(可決へと)動かしてくれたのだと思います。三沢さんが生前に支援していたことが報じられて、反響があったことも大きかったのではないでしょうか」と話した。

 三沢さんが臓器移植の支援活動を続けてきたことが、死後に報じられたことで、同協会には三沢さんのファンからドナーカードの送付希望の問い合わせが数十件届いたという。7月に予定される追悼イベントで同協会は三沢さんに感謝状を贈る予定だが、高橋理事は「三沢さんに直接、この喜びを伝えたかった。ぜひ、ご遺族にごあいさつにうかがいたい」と話した。