暴行問題を起こした大相撲の横綱日馬富士が引退したことについて29日、日刊スポーツでは当社ウェブサイトで緊急アンケートを実施した。その結果、賛成は54・3%で、反対は35・8%。どちらとも言えないが9・9%だった。

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 引退を決めた日馬富士について、回答者の半数以上が「引退は当然」だった。「暴力は決して許されることではない」(東京・20代男性)「指導と暴力は違う」(鳥取・40代男性)と暴力行為そのものに嫌悪感を覚え「横綱は心技体が優れ、下位の関取に模範とならなければならない。暴力をもって教えるなどもってのほか」(千葉・70代以上男性)と説く意見もあった。

 弟弟子を思って叱ったとした理由についても「礼儀、礼節を重んじることを教える手段に凶器を使った暴力の選択肢はありえない」(静岡・40代女性)「貴ノ岩に非礼があったとしても、暴力行為は認められない」(静岡・40代男性)と理解を得られず「刑事事件の加害者」(広島・60代男性)「引退させず、解雇すべき」(兵庫・70代以上男性)との声も挙がった。

 一方「引退する必要はない」の声も3割を超えた。「後輩を思い、相撲界のことを思いやった行為。単なる暴力として処分するのはおかしい」(秋田・40代男性)と理解を示し「人として刑事処分は当然だが、力士としての協会処分は別」(神奈川・50代男性)「1度の過ちで罰が重すぎる」(兵庫・30代男性)「更生するきっかけを与えるのも日本の美徳」(群馬・30代男性)「責任を取る=引退ではない」(神奈川・40代女性)との声もあった。

 「どちらとも言えない」とする人は「全容がはっきりしていない」(東京・50代男性)「被害者である貴ノ岩が引退を望んでいないかもしれない」(栃木・40代男性)との声もあった。

 アンケートは29日午後2時30分ごろからニッカンスポーツ・コムで約3時間30分行い、1037件の回答を得た。