日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で役員候補選挙を実施。注目された貴乃花親方(45=元横綱)の落選に、各方面から驚きや失望などさまざまな声があがった。

 各局情報番組は選挙結果を速報で伝えた。フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」の安藤優子キャスターは、貴乃花親方の落選に、顔をしかめて「ああーっ」と悲鳴をあげ、「『まさかそんなことは』(という結果)になりましたね。貴乃花親方がブログに書いたような相撲協会を変えていきたいっていう思いは届かないんですかね?」と落胆。「このままじゃ済まないですね。世論は絶対、このままじゃ済まない」と波紋が生じることを予想した。

 貴乃花親方の得票数がわずか2票だったことについても驚きの声があがった。日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に中継で出演した元幕内力士で歌手の大至は、「うわぁ、これはちょっとびっくりですね……。言葉がありません」と絶句。また、TBS系「ゴゴスマ」に中継で出演した作家でスポーツライターの小林信也氏は「これではっきりしたのは、貴乃花親方が政治をしなかったということ。そのことはすごくすがすがしく感じますよね。ほかの八角親方とか、票を伸ばしている方々はそういう工作を一生懸命された努力の結果でしょうね。すごく対照的だと思います」と私見をまじえて解説した。

 そうした中、元横綱朝青龍は選挙結果速報が出た直後にツイッターを更新。「笑いますね」と意味深長な言葉をつづった。