日本相撲協会の理事候補選挙が2日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、5期連続の当選を目指した貴乃花親方(元横綱)は落選した。国技館には150人ほどの報道陣が集まり、貴乃花親方の当落に大きな注目が集まった。選挙前に伝えられた劣勢を覆せなかったことにファンの受け止め方はさまざまだった。

 東京都在住の宮本勝典さん(69)は、貴乃花親方が立候補理由を説明したのがホームページのみだったことを問題視。「全然声を発していない。相手があることだし、自分は理事になってこうしたいと話すべきだった」と指摘した。

 一方、観光で国技館内の相撲博物館を訪れた大阪市在住の50代の女性は「すごく協会のことを考えている。いろいろ考えがあっただろうし、なってほしかった」と落胆した。相撲界は暴力問題など不祥事が続いており、東京都在住の永井幸子さん(79)は「あまりにもいろいろありすぎた。公益法人だし、これから良くなるように頑張ってほしい」とエールを送った。