日本相撲協会は30日、元号が平成から令和になって初めての本場所となる大相撲夏場所(5月12日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

新入幕は2人が名を連ねた。2場所連続十両優勝を果たし東前頭12枚目まで番付を上げた志摩ノ海(29=木瀬)は、現師匠(元前頭肥後ノ海)が部屋を創設以降、17年春場所の宇良(26)以来、7人目の幕内力士誕生となった。三重県出身では12年初場所の千代の国(28=九重)以来、戦後8人目の新入幕で、近大からは17年秋場所の朝乃山(25=高砂)以来10人目となる。もう1人は小兵の炎鵬(24=宮城野)。先場所は西十両2枚目で8勝7敗だったが、番付運に恵まれた格好だ。宮城野部屋からは16年九州場所の石浦(29)以来の新入幕で、石川県出身では16年初場所の輝(24=高田川)以来戦後11人目、金沢学院大からは初めての幕内力士となった。

再入幕は3場所ぶり復帰の千代丸(28=九重)と、10場所ぶり復帰の徳勝龍(32=木瀬)の2人。

既に発表されている十両昇進は3人で、彩(27=錣山)は悲願の関取の座を射止めた。錣山部屋からは現師匠(元関脇寺尾)が部屋創設以降、豊真将、青狼、阿炎以来、4人目の関取誕生。埼玉県出身では16年名古屋場所の大輝(現北勝富士)以来、戦後20人目の新十両昇進となった。先場所、7戦全勝で幕下優勝した美ノ海(25=木瀬)は5場所ぶり、青狼(30=錣山)は4場所ぶりの十両復帰となった。

幕下上位では、東2枚目で佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男の琴鎌谷(21=佐渡ケ嶽)、元横綱朝青龍のおいにあたる豊昇龍(19=立浪)は西4枚目から関取の座を狙う。度重なる膝のケガで先場所は全休した宇良(26=木瀬)は東三段目16枚目に番付を落とした。また4場所連続全休から先場所、土俵復帰し西序二段48枚目で7戦全勝(優勝同点)だった大関経験者の照ノ富士(27=伊勢ケ浜)は、番付を約100枚上げ東三段目49枚目で復帰2場所目を迎える。

夏場所は、5月10日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。12日の初日を迎える。