右膝の負傷を抱える新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が9日目から再休場した。

日本相撲協会に「右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷、右膝骨挫傷で約3週間の治療期間を要する」との診断書を提出。5日目から休場し、8日目の碧山戦で再出場したが、再び治療に専念する。大関が1場所で2度の不戦敗となるのは、56年秋場所の若ノ花以来63年ぶり。平成以降では十両以上で9例目となった。

貴景勝はこの日の朝、都内の病院に診断書を取りに行った。右膝の状態については「言えません」とした。休場を進言した師匠の千賀ノ浦親方は混乱を招いたなどとして、両国国技館で八角理事長(元横綱北勝海)、尾車事業部長(元大関琴風)らに謝罪。尾車親方は「責任感が変に出てしまったのかな」と心境を推し量った。師匠は再々出場の可能性を完全否定。7月の名古屋場所はかど番で迎える見込みだ。