幕下で5分以上たっても勝負がつかず、取り直しとなる取組があった。

東幕下58枚目の北大地(22=立浪)と西幕下54枚目の千代の勝(26=九重)との一番。立ち合い直後、北大地が左上手を取り、千代の勝が頭をつけて右前まわしをつかむと、両者とも土俵中央で膠着(こうちゃく)状態となった。互いに決め手がなく、5分以上が経過。最後は千代の勝が左下手も取ったが、動きが止まった。片男波審判長(元関脇玉春日)が右手を挙げ、行司の木村悟志が両者を止めて2番後の取り直しを伝えた。

2番後、立ち合いから左四つに組み合い、動きが止まる展開。両者ともすぐに息が上がった。40秒すぎ、北大地が寄っていったが、あきらめない千代の勝が土俵際で左で上手を取り直し、上手投げで勝った。熱戦を繰り広げた2人には、観客から惜しみない拍手が送られた。千代の勝は3勝3敗、北大地は2勝4敗となった。